北京冬季五輪の聖火を採火、無観客で式典開催


オリンピア遺跡で実施、ギリシャ国内の聖火リレーも中止

北京冬季五輪の聖火を採火、無観客で式典開催

ギリシャ・オリンピア遺跡で、無観客で行われた北京五輪の聖火採火式=18日、ギリシャ(AFP時事)

 来年2月4日に開幕する北京冬季五輪の聖火採火式が18日、古代五輪の舞台だったギリシャのオリンピア遺跡で行われた。新型コロナウイルスの影響で東京五輪に続き、無観客で開催。通例行われているギリシャ国内を巡る聖火リレーも実施しない。

 古代の衣装をまとったみこ役の女性が鏡で太陽光を集めて火をおこし、2018年平昌冬季五輪のアルペンスキー男子ギリシャ代表選手が最初に聖火を運ぶ役目を務めた。式典に出席した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「北京は夏季と冬季の両五輪を開催する史上初の都市として、歴史に名を刻むでしょう」と述べた。

 聖火は19日にアテネのパナシナイコ競技場で北京大会組織委員会へ引き継がれ、20日に北京に到着する予定。

 ロイター通信などによると、式典中に活動家が人権問題に抗議する横断幕とチベットの旗を掲げて大会開催に反対する声を上げ、地元警察に拘束される一幕もあった。(ロンドン時事)