首相がこども食堂を視察、NPO支援強化に意欲
運営者と車座対話、コロナの影響や施設の運営などを聴取
岸田文雄首相は12日夜、東京都大田区のこども食堂を視察した。食堂を運営する一般社団法人「ともしびatだんだん」の近藤博子代表理事らから新型コロナウイルスの影響や施設運営の課題などを聴取。この後、首相は「現場で頑張っている方々と行政の橋渡しをするNPOを支援する取り組みを考えなくてはいけない」と記者団に語った。
車座対話では、首相は声を上げられない人に支援を届ける方法などを質問。近藤氏は子供と毎日接している学校の担任教師と連携する重要性を強調した。首相は食堂で提供されている天津飯の弁当を食べた。
所信表明演説では、首相をはじめ全閣僚が国民との「車座対話」を実施する方針を示しており、「聞く力」をアピールする首相にとって今回は2回目。孤独・孤立問題を所管する野田聖子少子化担当相が同行した。