北非核化へ日本と結束
トランプ米大統領、アジア歴訪成果を強調
初のアジア歴訪を終えたトランプ米大統領は15日、ホワイトハウスで声明を発表し、核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮への対応などで「米国のリーダーシップを示し、歴史的な進歩を遂げた」と成果を強調した。安倍晋三首相との会談については「北朝鮮の非核化に向け結束していくことで完全に一致した」と語った。
トランプ氏はアジア歴訪について「緊急の行動を要する北朝鮮の核の脅威に対して世界を結束させる」ことが一番の目的だったと指摘。各国首脳との会談では「北朝鮮に最大限の圧力をかけるよう求めた」とし、「とてつもない成果を収めた」と主張した。
また、トランプ氏は中国が北朝鮮について「重大な脅威」との認識を示したと明かし、「習近平国家主席が、韓半島の非核化という共通目標を達成するために大きな経済力を行使すると約束した」と強調。「これまでに失敗してきた(核の)『凍結のための凍結』を受け入れないことでも合意した」と語った。
日本については「防衛負担をより多く引き受けることを約束した」とし、具体的には米国の戦闘機やミサイル防衛などの先端装備を購入したと述べた。
また、「自由で開かれたインド太平洋」の促進を同盟国と共有できたと強調し、「公正かつ互恵的な貿易」に対する各国の理解も得られたと語った。
(ワシントン岩城喜之)