オスプレイ、21時間で飛行


ハワイから豪まで9650㌔

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ4機がハワイのオアフ島からオーストラリアまでの飛行を達成した。在沖縄米海兵隊が11日までに明らかにした。オスプレイはこれまで、所属基地の普天間飛行場(宜野湾市)からオーストラリアまでの飛行を達成しているが、ハワイ―オーストラリア間の飛行は今回が初めての試みだった。

 オスプレイは4月19日、ハワイを飛び立ち、ウェーク島とグアム島を経由し、オーストラリア北部のダーウィンまで、21時間かけて9650㌔を飛行した。海兵隊部隊のダーウィンへのローテーション展開の一環で行われた。

 海兵隊はこれまで、ヘリコプターをオーストラリアに派遣する際、貨物輸送で約1カ月を要していたという。オスプレイは従来のヘリと違って空中給油が可能なのが特徴だ。

 オスプレイ運用部隊の担当者は、「今回の飛行の成功により、オスプレイが太平洋で活用できるという戦略的メッセージを送ることができる」と強調した。

(沖縄・豊田 剛)