本格化するアジア太平洋地域経済統合


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米大統領の権限に不安要素

 米国のオバマ政権は、安全保障分野でアジアへのリバランス(再均衡)を進めようとしてきた。それと不可分の関係にあるのが、アジア太平洋地域の経済統合だ。貿易・投資における地域経済統合は、安保協力以上に米国のアジアへの長期的関与を保障することになる。(ワシントン・久保田秀明)

 国際経済における米国の差し迫った課題は、環太平洋連携協定(TPP)交渉だ。日米を含む12カ国によるTPP交渉は現在、ほぼ8割の合意が達成され、最終段階に差し掛かっている。TPP交渉は、2015年妥結が期待されている。


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