トランプ氏「中国は世界に賠償を」


コロナ起源めぐり主張-米

 【ワシントン時事】トランプ前米大統領は5日、ノースカロライナ州で行われた共和党大会で演説し、新型コロナウイルスの起源をめぐり中国の研究所から流出したとする説が再燃していることについて「中国共産党に対して、米国と世界が賠償を求める時が来た」と主張した。

 トランプ氏は少なくとも10兆ドル(約1100兆円)の賠償請求で「世界が結束すべきだ」と自説を展開。「手付金」として、中国に対する各国の債務を帳消しにすべきだとも語った。

 ウイルスが動物由来の自然発生でなく研究所から流出したとする説は、トランプ氏が在任中から主張。メディアや科学者の多くは冷ややかだったが、2019年秋に研究員3人が体調を崩し治療を受けていたという最近の報道を機に疑う声が強まっている。