南米ペルーで大統領選 決選に持ち越しか


ペルー大統領選候補、教員組合出身の急進左派ペドロ・カスティジョ氏=3月30日、リマ(AFP時事)

ペルー大統領選候補、教員組合出身の急進左派ペドロ・カスティジョ氏=3月30日、リマ(AFP時事)

 南米ペルーで11日、任期満了に伴う大統領選挙が実施された。大勢判明は現地時間の12日以降になる見通し。

 大統領選挙は、18人が立候補する混戦となっているが、民間調査会社による出口調査では、当選要件の有効票の過半数を獲得できる候補がおらず、上位2候補による決選投票となる公算が大きい。決選投票は6月6日に実施予定。

11日、リマで、支持者を前に演説するケイコ・フジモリ氏(EPA時事)

11日、リマで、支持者を前に演説するケイコ・フジモリ氏(EPA時事)

 調査会社イプソスによる出口調査では、組合出身の急進左派ペドロ・カスティジョ氏(51)が得票率16・1%で首位、フジモリ元大統領の長女ケイコ氏(45)と中道右派の経済学者エルナンド・デソト氏(79)が11・9%で2位となっている。

 ケイコ氏の大統領選出馬は今回が3度目。過去2度は決選投票で接戦に持ち込みながら惜敗した。ただし、今回は汚職疑惑で起訴される中での出馬となっており、世論の厳しい目にもさらされている。

(サンパウロ 綾村悟)