共和党指導部 バイデン氏を認めず
次期大統領決議を拒否
米連邦議会の共和党幹部は8日、大統領就任式を担当する両院合同委員会の非公式会合で、バイデン前副大統領を次期大統領と認める決議を拒否した。大統領選に不正があったとして法廷闘争を続けるトランプ大統領の立場を引き続き擁護する形となった。
決議はバイデン氏の大統領就任に向けて準備するという内容で、下院民主党のホイヤー院内総務が提案した。同委員会は6人の委員から成るが、このうちマコネル上院院内総務やブラント上院議事運営委員会委員長、マッカーシー下院院内総務の3人の共和党議員がこの決議に反対。ペロシ下院議員、ホイヤー氏、クロブシャー上院議員が賛成した。
ブラント氏は、「選挙の手続きを先取りし、誰を就任させるかを決定することは、同委員会の仕事ではない」と指摘。「今後は委員会のメンバーが委員会の超党派協力の長年の伝統を守り、目前の課題に集中することを願っている」と述べた。
一方、ホイヤー氏は会合後、米メディアに「共和党が選挙結果を受け入れず、バイデン氏とハリス氏をそれぞれ次期大統領と副大統領として認めることを拒否し続けているのは驚くべきことだ」と述べた。
(ワシントン 山崎洋介)