「吉田氏の名前消去は韓国が嘘認めた証拠」 慰安婦石碑めぐり奥茂治氏
韓国・天安市の国立墓地「望郷の丘」に故吉田清治氏が建立した“慰安婦の強制連行”を謝罪する石碑(以下、謝罪碑)に無断で別の文言を貼り付けたとして、今年1月に韓国の地裁で懲役6月、執行猶予2年の判決を受けた元自衛官の奥茂治氏(70)は27日、「奥茂治を支援する会(佐藤和夫代表)」が東京で開催した帰国報告会で講演した。
“慰安婦の強制連行”に関する吉田氏の証言が捏造(ねつぞう)であったことは、吉田氏本人が認めている。奥氏は、謝罪碑の撤去を望む吉田氏の長男からの依頼で、碑文の書き換えを実行した。
判決を受け入れた後の2月末、奥氏はソウルで行われた慰安婦に関する国際会議「日本軍慰安婦資料の現在と未来」(主催・ソウル市など)に参加した。奥氏は、この会議で配布された資料から吉田清治の名前が消えていたことに触れ「今まで慰安婦の問題には必ず吉田清治が出てきていた。これは韓国が碑文の嘘を認めている証拠だ」と強調した。
また、同会議では、日本軍が中国雲南省で慰安婦30人を虐殺したとする資料が発表された。これについて奥氏は、「実際に雲南省に行き、省立図書館でマイクロフィルムを調べ、中国政府軍が韓国慰安婦30人を捕虜にしたという記事を見つけた」と説明。韓国側の主張とは異なり、日本軍は関与していないことを明らかにした。「慰安婦問題をもう終わりにしよう。韓国の仕掛けに乗らないよう、しっかりと理論武装して立ち向かっていかないといけない」と呼び掛け、奥氏は講演を締めくくった。