北・平壌付近にテロ訓練施設


CIA報告書からビル・ガーツ氏-キューバが協力

 米中央情報局(CIA)が公表した機密文書から、北朝鮮が平壌周辺にテロリスト、外国人工作員のための訓練施設を設置し、キューバ軍教官が訓練に協力していたことが明らかになった。米紙ワシントン・タイムズ紙のコラムニスト、ビル・ガーツ氏がこのほど明らかにした。

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 文書は、1983年11月にCIAの写真解析センターが作成したもので、報告書の地図からは、平壌から20㌔から30㌔内の地域に6カ所の施設が点在していることが分かる。

 報告書によるとこれら施設は、キューバのグアナドとサンアントニオの「確認済みテロリスト関連訓練施設」に似ている。また、「(情報から)キューバ人教官が訓練のために北朝鮮に派遣されていたことが分かる。少なくとも相互協力があったことを示しており、訓練施設の形状が似ていることも説明がつく」という。

 少なくとも30カ国から工作員らが集まり、「思想教育、偵察、破壊工作、暗殺の訓練」を受けていたと報告は指摘している。

 この報告書を発見した退役陸軍将校で北朝鮮専門家マーク・サウター氏は「北朝鮮の最大の脅威はいうまでもなく核だが、機密解除された米情報機関の報告書によると、北朝鮮は現実的なテロの脅威でもあり、工作員を使って原発などの米国内の標的を攻撃することを検討していた」と指摘している。

(ワシントン・タイムズ特約)