「海洋民主主義」で連携を、APPUで台湾総統


 台湾で開催された「アジア・太平洋国会議員連合」(APPU)年次総会で6日、蔡英文総統があいさつし、テーマに掲げた「海洋民主主義、持続可能なインド太平洋」を推進するために協力していくことを参加各国の国会議員に呼び掛けた。

 蔡氏は、APPUが1965年に日本の岸信介元首相らによって創設され、アジア・太平洋地域の連帯、平和と安定の確保、自由と民主主義の擁護を助長する重要な場となってきたことを指摘。米国と「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)や「インド太平洋民主的ガバナンス協議」などを通じた連携強化を訴えた。

 同年次総会は7日に閉幕。台湾のほか日本、マレーシア、モンゴル、パプアニューギニア、タイ、米国グアムなど13カ国・地域からの代表が参加。日本からは山口俊一前内閣特命相らが出席し、議員外交の重要性を唱えた。

(外報部)