インドネシアの資源開発に「待った」


ナトゥナ諸島近海は好漁場として知られ、この海域で中国漁船がたびたび違法操業してきた。

 2010年と13年には同海域で中国漁船がインドネシアに拿捕(だほ)されたため、中国は人民解放軍の艦船を派遣して漁船を奪還したことがある。また、中国漁船が同国の海警船を伴いEEZの中で違法操業してきた経緯もある。

 同諸島の主な産業は漁業だが、EEZ末端の東ナトゥナガス田には世界最大級の天然ガスの埋蔵量があり、周辺には海底油田への期待もかかる。中国は、牛の舌のように南シナ海に伸びている「九段線」を「歴史的権利」として、本命の天然ガス・石油資源へ食指を伸ばそうとしている。


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