皇居前広場で神輿や祭囃子、即位祝うパレードが開催


奥州江刺百鹿大群舞

パレードする岩手県の奥州江刺百鹿大群舞=9日午後、東京都千代田区の皇居前広場(川瀬裕也撮影)

 雲一つない秋空の下、「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が9日、東京都千代田区の皇居前広場で盛大に行われた。約3万人(主催者発表)が見守る中、全国の神輿(みこし)や郷土芸能など40団体以上が祝賀パレードに出演し、祭り囃子(ばやし)に合わせて威勢のよい掛け声を響かせていた。

 最初に登場した郷土芸能は、岩手県の「奥州江刺百鹿大群舞」。約100人の踊り手たちが一斉に太鼓を打ち鳴らす圧巻の舞に、観客からは大きな拍手が送られた。

 このほか、パレードでは鳥取市の夏の風物詩でもある「しゃんしゃん傘踊り」も披露。色鮮やかな傘を持った踊り手たちがズラリと並び、笑顔と共に華麗な舞を踊った。

 宮城県で自営業を営む山本栄治さん(61)は「一生に一度の記念すべき行事を見られて良かった。全国各地のパレードは迫力があった」と興奮気味。東京都港区在住の三浦鈴江さん(64)は「歴史的な式典に参加できてよかった。令和の時代が平和に末永く続いてほしい」と新たな時代への思いを口にした。