アシモが「卒業」へ、日本科学未来館で記念式典
ホンダの二足歩行ロボットに拍手、20年間にわたって活躍
日本科学未来館(東京都江東区)で、20年間にわたって展示案内などをしてきたホンダの二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」が、3月末で「卒業」することが決まり、17日に記念式典が開かれた。ホンダ本社ショールームでの実演も同月末で終了する予定で、アシモは表舞台から去る。
2000年に開発されたアシモは、02年に同館で展示案内を担う「科学コミュニケーター」として採用され、走ったり横歩きをしたりするデモンストレーションを1万5000回以上こなしてきた。
ホンダによると、最新モデル公開から約10年がたち、次のロボットの研究も始まったことから公開終了を決めた。
式典で、アシモは歩いたり片足で跳ねたりと軽やかな身のこなしを実演。手話を交えながら歌ってみせると、会場から拍手が起こった。
浅川智恵子館長からの感謝状と職員からの花束をしっかりとつかんだアシモ。「多くの方と触れ合えたのは良い思い出。20年間ありがとうございました」とスピーチした。
同館では18~31日、毎日5回のアシモの特別実演を予定。約90種類のロボットを展示する特別展も8月末まで開催する。