元SPEEDの今井絵理子参院議員による絵本朗読


臓器移植を描く「命の大切さを考えてもらうきっかけに」

元SPEEDの今井絵理子参院議員による絵本朗読

戸塚区民文化センター「さくらプラザ」で、ピアニスト西本梨江さんの伴奏に合わせて手話と語りによる絵本朗読をする今井絵理子参院議員(右)=12日、神奈川県横浜市

 臓器移植の周知啓発活動を全国で展開するNPO法人の「日本移植支援協会」(理事長=高橋和子)は、無料コンサートを12日、戸塚区民文化センター「さくらプラザ」(神奈川県横浜市)で開いた。第1部には、元SPEEDの今井絵理子参院議員による絵本朗読が行われ、約130人の親子連れなどが公演を楽しんだ。

 絵本朗読では、今井議員の手話と語りに合わせて、ピアニストの西本梨江さんが伴奏を担当した。絵本のタイトルは「大きな木」で、同協会が制作したもの。物語は主人公「ぼく」の兄が脳死判定され、臓器移植をするまでが描かれる。

 今井議員は、国会議員になる前に約10年間、障害者施設を訪問し絵本読み聞かせボランティアをしてきたという。「今回の朗読が、命の大切さを考えてもらうきっかけになればうれしい」と話した。このほか、西本さんのピアノ演奏や、マリンバ奏者の中村友子さんの演奏が数曲披露された。