海上自衛隊輸送艦「おおすみ」、トンガから帰港
噴火と津波で被災、支援活動が終了、国際社会からも評価
海底火山の噴火と津波で被災した南太平洋の島国トンガに、支援物資を輸送するため派遣された海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が5日、海自呉基地(広島県呉市)に帰港した。
おおすみは1月24日に出港し、2月9日にトンガ入り。飲料水や火山灰を除去する高圧洗浄機などの物資を提供したほか、搭載した陸上自衛隊のCH47輸送ヘリ2機で、離島3島に計約30トンの飲料水を運んだ。早期復興を願う寄せ書きや千羽鶴も届けた。
任務を指揮した松味利紀1等海佐は「任務を全うすることができ誇りに思う。トンガの一日も早い復興と持続的な発展を心から祈る」と話した。
出迎えた中曽根康隆防衛政務官は「新型コロナウイルス感染拡大で、制約がある中での活動となったが、国際社会からも高く評価されている」とねぎらった。