青と黄、ウクライナ国旗グッズが日本国内で人気


平和や反戦を意思表示、商品を購入してウクライナ支援に

青と黄、ウクライナ国旗グッズが日本国内で人気

ウクライナ国旗をあしらったピンバッジなどのグッズ(コッキス提供)

青と黄、ウクライナ国旗グッズが日本国内で人気

ウクライナ国旗の青色と黄色で塗られた箸(ヤマチク提供)

 ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナ国旗の青色と黄色があしらわれたグッズの売れ行きが日本国内で好調だ。身に着けて平和への思いを示したり、商品を購入することでウクライナを支援したりする動きにつながっている。

 世界の国旗グッズを扱うオンラインショップ「コッキス」には、軍事侵攻が始まった2月24日以降、ウクライナ国旗のキーホルダーやピンバッジの注文が殺到している。商品を補充してもすぐに完売するほどの売れ行きで、「ウクライナのことを思って注文した」「戦争反対の意味で着けたい」などのメッセージを寄せる人もいるという。

 同店では3月末までロシアとベラルーシのグッズは扱わないことも決めた。店主の女性(45)=神戸市=は「うちは本来中立だが、今は戦争反対の意思表示を優先したい。少しでも早く戦争が終わることを祈っている」と話す。

 熊本県南関町の箸メーカー「ヤマチク」では、地元産の孟宗竹にウクライナカラーの青色と黄色を塗った箸を製作。「平和への架け箸」と名付け、売り上げ全額を在日ウクライナ大使館に寄付するとして、2月28日に1膳1000円で販売したところ、2時間で150膳が完売した。

 SNSなどで大きな反響を呼び、今度は本体価格に寄付額を上乗せする形で3月4日に再び予約を開始したところ、わずか15分で850膳が完売。社員の分も合わせ、これまでに115万円を寄付したという。

 同社の山崎彰悟専務(32)は「仮に停戦しても引き続き人道支援が必要なことは、熊本地震や九州豪雨の経験で分かっている。今後も継続的に支援していきたい」と力を込めた。