宮崎県延岡市の旭化成火薬工場で爆発事故起きる


従業員1人と連絡取れず、数キロ先でも衝撃波を感知

宮崎県延岡市の旭化成火薬工場で爆発事故起きる

旭化成グループの「カヤク・ジャパン東海工場」から立ち上る煙=1日午後、宮崎県延岡市(坂本昇平さん提供)

 1日午後1時50分ごろ、宮崎県延岡市水尻町の旭化成グループの「カヤク・ジャパン東海工場」で爆発が起きた。県警延岡署によると、旭化成関連会社社員の30代男性が膝を負傷して軽傷。このほかカヤク・ジャパン社員黒木大地さん(24)=同県門川町川内=と連絡が取れておらず、同署などが捜索している。

 旭化成によると、同工場では産業用火薬を製造している。爆発は原料のニトログリセリンを作る「第1洗浄工室」で発生し、建屋が吹き飛んだ。

 1キロ余り離れた市立川島小では爆発の衝撃波で窓ガラスが1枚割れるなどし、市教育委員会が近隣の小中学校で下校時間を遅らせる措置を取った。坂本昇平さん(23)は数キロ離れた自宅で衝撃波と揺れを感じ、灰色の煙が上がっているのを目撃した。「窓ガラスがガタガタと音を立て、ドーン、ドーンと突き上げられるような揺れを2回感じ、地震かと思った」と話した。

 現場はJR延岡駅の北東約5キロの工場地帯。