交通混乱が続く北海道、 空港で660人一夜明かす
記録的大雪の被害続く、在来線の全面復旧の見通し立たず
記録的大雪に見舞われた北海道では、24日も交通の混乱が続いた。22日に全便が欠航した新千歳空港は23日から滑走路の運用を再開したが、JR札幌-新千歳空港間の運転再開が24日未明にずれ込み、到着客のうち660人が空港で一夜を明かした。JR北海道の在来線の一部はいまだに除雪が追い付かず、全面復旧の見通しは立っていない。
新千歳空港は22日、2本ある滑走路をいずれも終日閉鎖。除雪作業を進めたが、23日は羽田便など通常の7割程度で運航した。24日発着便は朝から予定通り運航した。
除雪に時間を要していたJR札幌-新千歳空港間は24日午前3時ごろ運転を再開。同空港発札幌行き臨時列車を6本運行し、3390人を輸送した。JR北によると、使用できる列車に限りがあるため、24日は8割程度の運行にとどまり、25日も減便が続く。
同区間の運休で、新千歳空港から札幌駅前をつなぐ都市間バスは運行台数を増やして対応していたが、24日、通常ダイヤに戻った。しかし渋滞などにより、通常は約1時間半で到着するところ4時間ほどを要した。