看板猫ランキング、長野の「きなこ」が1位


野沢温泉村桐屋旅館の三毛猫、おかみ「招き猫になって」

看板猫ランキング、長野の「きなこ」が1位

楽天トラベルの「2022年全国の宿自慢の看板猫ランキング」で1位となった桐屋旅館の「きなこ」(同旅館のツイッターより)=長野県野沢温泉村

 2月22日は「ニャン」の鳴き声にちなんだ猫の日。2022年の今年は2が六つ並び、「スーパー猫の日」とも呼ばれる。旅行予約サイト「楽天トラベル」がこの日に合わせて発表した「2022年全国の宿 自慢の看板猫ランキング」で、長野県野沢温泉村の桐屋旅館の「きなこ」が1位を獲得した。

 ランキングは今年で8回目で、全国50施設の看板猫の中から会員の投票で順位を決めた。投票総数8623票中、最多の569票を集めたきなこに続き、大分県別府市の別府温泉新玉旅館の「シカマル」が2位(473票)に、長野県白馬村の割烹(かっぽう)旅館みなみ家&別邸ねこ処みなみ家の「くまきち」が3位(469票)に入った。

 きなこは生後約10カ月の三毛猫の雌で、昨年春に東京都内で保護された。見つけた人が野沢温泉村出身という縁で村内の食堂で育てられた後、6月に旅館へ迎えられた。

 毛色がきなこ餅に似ていることが名前の由来。桐屋旅館には計5匹の看板猫がおり、昨年のランキングでは別の猫が1位になっている。

 おかみの片桐紅さん(53)によると、きなこは物おじしない性格で、後ろについて一緒に客を部屋まで案内するという。片桐さんはランキングの結果に、「うれしさと驚きの両方が入り交じった気持ち。コロナ禍で大変な時期だが招き猫になってくれればいいな」と話している。