カーリング日本女子、悔し涙のち喜びの涙


「今世紀最大のサプライズ」、スイスに敗れるも準決勝進出

カーリング日本女子、悔し涙のち喜びの涙

カーリング女子日本の「ロコ・ソラーレ」の選手たち。右から吉田知那美、藤澤五月、吉田夕梨花、鈴木夕湖

カーリング日本女子、悔し涙のち喜びの涙

カーリング女子日本(ロコ・ソラーレ)の1次リーグ成績

 後悔の涙は、乾き切る前に喜びの涙に変わった。1次リーグ最終戦に敗れたロコ・ソラーレだったが、スウェーデンが韓国に勝ったことで準決勝に滑り込み、「今世紀最大のサプライズ」。セカンド鈴木の明るい声が響いた。

 世界女王スイスとの一戦は劣勢が続いた。スキップの藤沢は有利な後攻だった第4、5エンドで精彩を欠き失点。第7エンドでようやく2点ショットが決まった際には思わず涙を流し、試合後にも「何で五輪の大事な試合でこんな負け方をしてしまったのだろう」と悔し泣き。準決勝に進めるとは思ってもいなかった。

 4年前も最終戦でスイスに敗れたが、くしくもスウェーデンが勝ったことで4強入り。鈴木が「デジャブ(既視感)だけど、個人的には4年前より楽しめている」と話せば、リードの吉田夕も「棚ぼた準決勝なので、やることをやるだけ」。これで肩の力は抜けたようだ。

 「神様、いやスウェーデンが与えてくれたいいチャンスなので、自分たちらしく臨みたい」と、最後は笑顔で話した藤沢。気持ちを切り替え、準決勝でもう一度、スイスに挑む。(時事)