建国記念の日、若者が「くにまもり演説大会」
優勝は牛島倫太郎さん(29)、「強い日本は強い特許から」
「建国記念の日」の11日、20代の若者が教育、医療、歴史など幅広い分野をテーマに、国の未来などについてスピーチする「くにまもり演説大会」(主催・株式会社キャリアコンサルティング)がティアラこうとう(東京都江東区)で行われた。14回目の開催で、オンラインの視聴者を合わせて1600人以上が参加した。
総応募者数は1514人で、第3次審査を通過した男女8人が本選に出場。優勝したのは、「強い日本は強い特許から」と題してスピーチした、兵庫県出身の牛島倫太郎さん(29)。
日本企業が海外で特許をとるためのサポートをしている牛島さんは、「世界中で有効な特許は存在しない」と指摘する一方で、「海外の制度の方が厳しいのに、日本で(特許を)取得できたのだから他国でも取れると考えている企業が非常に多い」と問題点を強調した。
さらに海外で特許を取得しなかったために、最初は日本で開発された3Dプリンターが、海外で次々と特許を取られてしまった事例などがあると説明。
現在、企業向けのセミナーを準備しているという牛島さんは「技術を守るため、世界に通用する特許を取るという意識を持つ人を私は増やしていく。これが私の『くにまもり』だ」と決意を表明した。
このほか準優勝に、災害への備えを訴えた東京都出身の宍戸美憂さん(24)、3位に自身の障害を乗り越えた経験を話した東京都出身の平良友依さん(26)が選ばれた。