フィギュア団体銅メダル、ペアが大きな力に
三浦・木原組が自己ベスト、裏切らなかった鍛錬の日々
ペアの三浦、木原組が日本の団体初メダルを引き寄せた。4位だったショートプログラム(SP)に続き、フリーでも自己ベストを更新して2位。チームの大きな力になった。
「怖かった」。20歳の三浦は演技直後、29歳で3大会連続出場の木原にそう言った。プレッシャーがかかる中でリフトやスロージャンプなどの大技をきっちりまとめた。木原は「自分たちの持っているものに自信があった。それがすごく助けになった」。カナダでの鍛錬は裏切らなかった。
人気が高く世界で実績を残し続けてきたシングルに比べ、ペアとアイスダンスのカップル種目は強化が遅れていた。木原は「過去2大会は、出場させてもらえばもしかしたらメダルを取れるんじゃないかという甘い考えがあった」と正直に言う。2014年ソチ、18年平昌とも5位。「自分が強くならないと、永久に(メダルの)チャンスは来ない」と痛感した。
結成3季目で急成長し、三浦は「少しでも日本の力になればいいと思っていた」と笑みを広げた。木原は「8年間悔しかった思いを少し晴らせた」。壁にぶつかり続けた日々が、やっと報われた。(時事)