星出さんが帰国後初会見、ISS「まだ使える」


13年ぶり日本人宇宙飛行士の新規募集に「わくわく」

星出さんが帰国後初会見、ISS「まだ使える」

国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在から帰還し、帰国後初の記者会見をオンラインで行う星出彰彦さん=4日(JAXA提供)

 国際宇宙ステーション(ISS)に半年余り滞在した星出彰彦さん(53)が4日、帰国後初の記者会見をオンラインで行った。ISSをめぐっては、米国が2030年までの運用延長方針を示し、日本も継続参加を検討しているが、星出さんは「実験の幅も広がり、インフラも更新されている。まだ使えると思っている」と述べ、一層の活用を求めた。

 昨年11月の地球帰還後、米テキサス州ヒューストンでリハビリを行っていた星出さん。前回12年の長期滞在後よりも平衡感覚の回復に時間がかかったが、「決して年のせいとは申しません。前回の124日(の滞在期間)に対し、今回は200日だったのが大きいのでは」とユーモアを交えて語った。

 現在、13年ぶりに新たな日本人宇宙飛行士の募集が行われているが「どんな新しい視点、経験を持ってきてくれるか、わくわくしている」と期待。「今までの経験をフィードバックし、自分自身も再び(宇宙に)行けるよう、訓練をがんばりたい」と述べた。