アイスホッケー日本女子、五輪初戦で難敵に雪辱
培った1対1の強さ、目標の1次リーグ突破へ大きな弾み
緊張感漂う初戦で雪辱を果たした。アイスホッケー女子の日本が、ソチでも平昌でも初戦で対戦して敗れていたスウェーデンを撃破。「自分たちの時間帯を長くつくれたのがよかった」。大沢主将は冷静に勝因を振り返った。
第1ピリオド終了間際、ベテラン久保からゴール前でパスを受けた小池が落ち着いて決めて先制。第2ピリオド開始直後に追い付かれたが、このとき氷上にいた浮田は「自分たちが取り返さないといけない」と燃えていた。第3ピリオド、味方のパスを受けて「前を向いたらGKと1対1だった」。冷静に決勝点をたたき出した。
長年、強化してきたフィジカルが発揮された。大柄な相手にフェンス際のせめぎ合いで一歩も引かず、こぼれたパックを物にする。守っても高い位置で相手の攻撃の芽を摘んで押し込み、試合を支配した。新型コロナウイルスの影響で対外試合ができない中でも地道に筋力トレーニングや、相手との1対1での強さを磨いてきたことが、4年越しの大舞台で実を結んだ。
目標の1次リーグ突破へ、初戦白星は大きな弾みになる。飯塚監督も「大きな一歩だと思う」とかみしめるように話した。新しい歴史をつくれそうな予感が漂う1勝だった。(時事)