埼玉県鴻巣市で、雌雄のコウノトリを一般公開
コウノトリ野生復帰センター「天空の里」で、繁殖目指す
御神木に営巣したコウノトリがひなを狙う大蛇を退治した―埼玉県鴻巣市は、地名の由来となる伝説から「コウノトリの里づくり」を進めてきた。特別天然記念物のコウノトリを地元で繁殖させようとコウノトリ野生復帰センター「天空の里」を開設し、雌雄2羽のコウノトリの一般公開を1月29日から始めた。
名前はオスが「空」、メスは「花」と一般募集によって付けられた。待望の本物のコウノトリを県の動物園から昨年10月に譲り受け、飼育を開始。これから繁殖と野生化を目指していく。
課題は自然環境の再生。市内を流れる荒川の河川敷に湿地を造営し、田んぼの水を冬も抜かない冬期灌水管理を増やすなど、魚やカエルなど餌となる生き物が増える環境づくりも並行して行われている。