歓喜の母「感動した」、御嶽海関へ期待さらに
升席から息子の雄姿を見届ける、活躍で地元・長野も元気に
大相撲初場所千秋楽の23日、優勝した御嶽海関の母、大道マルガリータさん(51)は、東京・両国国技館の升席にいた。息子のしこ名が大きくプリントされた赤いTシャツを着て、その勇姿を見届けた。結びの一番に勝って優勝が決まると激しく手をたたき、周囲と抱き合って歓喜。「感動した。すごく頑張ったと思う」と興奮気味に話した。
この日朝、単独トップで土俵に臨む息子の重圧を心配してメールで激励。地元の長野県でもたくさんの応援を受けてきたと言い、「みんなに感謝。これからは大関で大変だと思う」と孝行息子を思いやった。
「御嶽海後援会」の会長、永瀬完治さん(71)は、長野県松本市の自宅でテレビ観戦。優勝を見届けて、「よくやった。自分の相撲が取れた。期待をしていたから、本当にうれしい」と喜びをかみしめた。
後援会ではパブリックビューイングの開催を検討していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で断念。これを残念がったが、御嶽海関の活躍で郷土が元気づくことを期待している。
大関昇進が確実となり、「地元のためにも一気に進んでいってほしい。これで終わりではなく、さらに上を目指して」と永瀬さん。伝達式が行われる26日には直接、健闘をたたえる予定だ。