コーヒー缶の底に細工、中に覚せい剤を隠す


密売容疑で男を逮捕、重さのバランスが悪く細工見破る

コーヒー缶の底に細工、中に覚せい剤を隠す

底が細工され、中に覚醒剤が隠されていた、飲み口が未開封のコーヒー缶=14日、東京都多摩市の警視庁多摩中央署

 覚せい剤を密売したとして、警視庁多摩中央署は14日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的譲渡)容疑で、東京都福生市熊川の無職長谷川卓史容疑者(58)を逮捕した。自宅の冷蔵庫で、底を細工したコーヒー缶の中に覚せい剤を隠していたという。

 同署によると、家宅捜索の際、調味料などとともに冷蔵庫に保管されていた500ミリリットルのコーヒー缶3本を調べたところ、飲み口は未開封だったが、底が開けられるように細工されており、中から12袋に小分けされた覚せい剤計約7・8グラムが見つかった。コーヒーが入っていると見せ掛けるため、液体を入れた小さなボトルを石こうで缶内部に固定していた。

 細工を見破った署員は、缶を持った際に上部が重く、下の方に空洞を感じるなどバランスが悪かったため不審に思ったという。