政府広報室、人気アニメで「18歳成人」周知


4月から引き下げ、「東京リベンジャーズ」とタイアップ

政府広報室、人気アニメで「18歳成人」周知

成人年齢引き下げに関する政府広報のテレビCMより=©和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

 成人年齢が4月から18歳に引き下げられるのを前に、人気アニメ「東京リベンジャーズ」とタイアップした政府広報のテレビCMやウェブ動画が公開されている。18歳以上は親の同意なく契約を結ぶことができるようになり、作品のキャラクターが「一度結んだ契約は簡単には取り消せない」などと注意を呼び掛ける内容だ。

 同作は「週刊少年マガジン」(講談社)に連載中の漫画が原作で、昨年は実写映画化や舞台化もされた。10~20代を中心に人気を集めていることから、「ターゲットである若年層の認知向上につながる」(政府広報室)として起用された。

 成人年齢は改正民法が施行される4月1日に現行の20歳から引き下げられ、約140年ぶりに「大人」の定義が変わる。変更点の周知や悪徳商法被害などへの注意を促すウェブ動画は、ユーチューブやインスタグラムといったインターネット交流サイト(SNS)で配信される。

 ローンや賃貸住宅の契約ができる一方、飲酒や喫煙は20歳からのまま。動画では人気キャラが「酒、たばこ、公営ギャンブル。手出そうと思ってるやついる?いねえよなあ!」と作中のセリフを交えて語り掛ける場面もある。

 政府広報室は「大人になる自覚を持ちつつ、積極的に社会へ参加してほしい」としている。