チリのブイン動物園、飼育動物にワクチン接種


絶滅危惧種など対象に、飼育動物にも広がる新型コロナ

チリのブイン動物園、飼育動物にワクチン接種

チリのブイン動物園で、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けるベンガルトラ(AFP時事)

 南米チリのブイン動物園で、飼育動物に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が実施された。動物園で飼われている動物へのワクチン接種は中南米で初めて。

 絶滅危惧種のベンガルトラやボルネオオランウータンのほか、ライオン、ピューマなど10匹の動物が昨年12月に1回目、今月3日に2回目の接種を受けた。動物用に特別に開発された試験的ワクチンが投与された。ブイン動物園の担当者は「新型コロナに最も感染しやすい動物を守るため」と説明した。

 新型コロナ感染は飼育動物にも広がっており、これまでにシンガポールなどでライオン、ベルギーでカバ、インドネシアでスマトラトラ、米アトランタでゴリラの感染例が伝えられている。(ブインAFP時事)