世田谷一家殺害21年「一日も早く捕まって」


「1人で頑張っている」遺族らが墓参り、4人の冥福祈る

世田谷一家殺害21年「一日も早く捕まって」

世田谷一家殺害事件発生から21年を迎え、4人が眠る墓前で手を合わせる宮沢みきおさんの母節子さん=30日午前、埼玉県新座市(代表撮影)

 東京都世田谷区で宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は、30日で発生から21年を迎えた。「一日も早く捕まってほしい」。遺族らは埼玉県内にある一家の墓を訪れ、静かに4人の冥福を祈った。

 穏やかな日差しの中、宮沢さんの母節子さん(90)は墓前で30秒ほど手を合わせた。「皆がいる頃は一番弱かったおばあちゃんが、今は1人で頑張っていますよ」と伝えたという。「何のためにあの家に入ったのか。その理由を知りたい。私が元気なうちに捕まってほしい」と語気を強めた。

 事件は2000年12月30日深夜ごろ、世田谷区上祖師谷で発生。宮沢さんと妻泰子さん=同(41)=、長女にいなちゃん=同(8)=、長男礼君=同(6)=の4人が殺害された。現場には容疑者の指紋や血液、凶器の包丁などが残されており、警視庁は延べ約28万6400人を投入し捜査を続けている。情報提供は成城署捜査本部03(3482)3829まで。