東京都、入国後の自宅待機者にPCR検査キット
羽田空港で配布、「オミクロン株」感染者の早期発見へ
東京都は28日、海外から入国後、検疫所指定の施設に入らず自宅待機する都民向けに新型コロナウイルスのPCR検査キットを配布する取り組みを、羽田空港で始めた。年末年始で帰国者が増える中、新たな変異株「オミクロン株」感染者を早期に発見するとともに、自宅待機者の不安解消につなげる狙い。来年1月末まで約3万人分を配る。
オミクロン株警戒の指定国・地域から入国した人は、検疫所指定の施設で3~10日間の待機が義務付けられ、定期的な検査を受ける。一方、それ以外からの入国者は空港検疫で陰性が確認されれば、14日間の自宅待機に移り、検査を受ける機会がない。自宅待機中に発症するケースも相次ぎ、健康確認が課題となっていた。
都の担当者は「入国者には大変不安に感じている方も多いと思うが、少しでも安全、安心につながれば」と話している。