拉致家族会前代表・飯塚繁雄さんに最後の別れ


遺族や関係者が冥福を祈る、「大変お世話になりました」

拉致家族会前代表・飯塚繁雄さんに最後の別れ

拉致被害者家族会前代表、飯塚繁雄さんの告別式で、遺影が飾られた祭壇=24日、埼玉県上尾市(飯塚耕一郎さん提供)

 北朝鮮による拉致被害者田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で、18日に83歳で死去した家族会前代表、飯塚繁雄さんの告別式が24日、埼玉県上尾市内で営まれ、参列した遺族や関係者が冥福を祈った。

 告別式には、繁雄さんがわが子として育てた田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(44)をはじめ、横田めぐみさん=同(13)=の弟で家族会代表の横田拓也さん(53)、母早紀江さん(85)ら約30人が参列した。

 参列者によると、早紀江さんは繁雄さんの妻、栄子さんの手を取って「(繁雄さんには)大変お世話になりました」と伝えた。23日の通夜では、耕一郎さんが「田口八重子さんに会わせることができず、とても残念だ」とあいさつしたという。