今年の漢字「金」 五輪メダルラッシュを反映
2016年以来4回目、大谷選手の多くの金字塔も理由に
漢字1文字で今年の世相を表す「今年の漢字」に「金」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で13日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。東京五輪・パラリンピックでの日本勢の金メダルラッシュなどを反映した。
今年の漢字は日本漢字能力検定協会(同市)が主催し、今年で27回目。22万3773票の応募があり、「金」が1万422票でトップだった。大リーグの大谷翔平選手が満票でア・リーグ最優秀選手(MVP)を獲得するなど、多くの金字塔が打ち立てられたことも理由として挙げられた。
2位は、五輪で世界が一つになったことを実感したなどとして、「輪」が1万304票で続いた。3位は「楽」。新型コロナウイルス禍は続いているが、少しでも楽しいことが増えてほしいとの願いも込めた。
「金」が1位となったのは、リオデジャネイロ五輪があった2016年以来、4回目。森貫主は「(コロナ禍など)今までとは違う大変な状況で獲得された金。無観客開催や選手の交流も少ない中、選手が頑張った成果だろう」と話した。
揮毫された漢字は22日まで清水寺で一般公開され、23日からは漢字ミュージアム(同市)に展示される。