拉致被害者奪還へ「できることは何でもやる」


家族会の新代表に横田めぐみさんの弟、拓也さんが就任

拉致被害者奪還へ「できることは何でもやる」

北朝鮮による拉致被害者家族会の代表後任に決まった横田拓也さん

 北朝鮮による拉致被害者家族会の3代目代表に就任した横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟、拓也さん(53)は11日、報道各社の取材に応じ、「できることは何でもやらないといけない。母が元気なうちに姉と会わせてあげたい」と決意を語った。

 「姉が拉致されたとき、私は9歳だった。その44年後、3人目の家族会代表として戦わなくてはならない現実に大きな矛盾を感じる」。拓也さんはこの日、東京都内で開かれた拉致問題のシンポジウムでこう心中を吐露。代表が代わっても「全拉致被害者の即時一括帰国というハードルは下げない」と宣言し、支援の継続を訴えた。

 田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄で前代表の飯塚繁雄さん(83)には「14年間、拉致問題に対し真摯(しんし)に向き合っていただいた。国内の世論形成や国際社会の理解につながる大きな歩みだった」と感謝した。

 共に取材に応じた母早紀江さん(85)は、救出活動が子供世代に引き継がれたことについて、「誰かがしなくてはならないことで、仕方がない。しっかりと訴え続けていかないと被害者は帰ってこられない」と複雑な表情で語った。

 家族会の事務局長に就任した田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(44)は「代表としての心労や体力の疲労は極まりなかっただろう」と繁雄さんの苦労を思いやり、「新体制でも被害者の帰国に結び付けられるよう動いていきたい」と力を込めた。