小平が500で2位、軽やかに2季ぶりの36秒台
第3戦から切り替え、自分の滑りに「あとちょっと」
小平の声に軽やかさが戻ってきた。女子500メートルで2季ぶりの36秒台をマーク。「あとちょっとで自分の滑りをつかみ取れそう」。この種目で3レースぶりの表彰台。表情も明るい。
昨季の世界選手権を制したロシアのゴリコワとの同走。光ったのは後半の滑りだ。体を大きく使ってバックストレートを通過すると、カーブの加速を生かし、最後の直線でもう一伸び。先行した相手をブレード半分ほどの差でかわした。直後のガッツポーズに気持ちが宿った。
二つ後の最終組でファトクリナがさらに好タイムを出したため2位となったが、「最後の300メートルで修正できた」。強度の高い練習と試合に向けた調整を両立できなかった第3戦では得られなかった手応えがある。
やや神経質に見えた第3戦から切り替えられたのは、中学2年で初めて滑ったというカルガリーのリンクに戻ってきたことも影響しているようだ。「何か結果を残そうというより、ここで技術的なことをつかみ取って日本に帰ろう」。見失いかけた自分を取り戻す決意を述べた。(カルガリー時事)