鹿児島・悪石島で震度5強、けが人はなし


トカラ列島近海では4日正午ごろから地震活動が活発に

鹿児島・悪石島で震度5強、けが人はなし

トカラ列島近海で起きた地震で、悪石島にある売店の棚から崩れ、散乱する商品=9日午後、鹿児島県十島村(同村提供)

鹿児島・悪石島で震度5強、けが人はなし

トカラ列島近海の震源

 9日午前11時5分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、鹿児島県十島村の悪石島で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは14キロ、地震の規模(マグニチュード)は6・1と推定される。この地震で津波は観測されなかった。十島村役場によると、悪石島には住民ら75人がいるが、けが人など人的被害はなかった。

 気象庁の束田進也地震津波監視課長は記者会見し、この地域では過去にも地震活動が続いたことがあったと指摘。「当面の間、震度5強程度の地震に注意してほしい」と話した。

 トカラ列島近海では4日正午ごろから地震活動が活発になり、9日午後6時までに震度1以上の地震が248回発生した。気象庁が注意を呼び掛けていた。

 悪石島簡易郵便局の津波古香織局長(43)は震度5強を観測した地震について、「縦と横の揺れが20秒ほど続き、棚から消毒液が3本落ちたが、けがはなかった」と落ち着いた様子で話した。

 この地震による主な各地の震度は次の通り。

 震度5強=鹿児島県十島村