上野公園で西郷隆盛誕生祭、天女の舞など奉納
塩田康一県知事も来場、田村重信氏「優しい人だった」
明治維新の立役者の1人、西郷隆盛生誕祭(主催・西郷隆盛に学ぶ「敬天愛人フォーラム21」)が5日、東京・上野公園の西郷隆盛銅像前で行われた。晴天の下、関係団体や鹿児島県人のほか、塩田康一県知事も駆けつけた。
奏上した祭文の中で、内弘志・同フォーラム代表世話役は日本を取り巻く不安定な国際情勢について触れながら、「(西郷の座右の銘として知られる)敬天愛人こそが世界平和を希望する人々の金字塔」と語った。政治評論家の田村重信氏は内村鑑三著「代表的日本人」に書かれたエピソードを引用しながら、西郷は「優しい人だった」と述べた。
また、天女の舞などが奉納された。突然の機械トラブルにより急遽(きゅうきょ)曲目を変更して「我は海の子」を歌った声楽家の田中利幸氏は「この曲の作詞者は西郷さんと同じ土地に住んでいた人。この曲を歌えと言われているようだ」と感慨深げだった。