人権弾圧の実態を描く「中国人権事情水墨画展」


都内で開催、劉暁波さんなど被害者86人の事例を紹介

人権弾圧の実態を描く「中国人権事情水墨画展」

絵の説明をする主催者の王戴さん=8日、東京・文京シビックセンター(村松澄恵撮影)

 12月10日の「世界人権デー」に向けて「中国人権事情水墨画展」が8日、東京都文京区の文京シビックセンターで関係者に向けて開かれた。民主中国陣線日本代表の王戴さんとアジア民主化運動の小島孝之さんが企画した。9日、10日は一般公開される。

 水墨画では2010年にノーベル平和賞を授賞した民主運動家の劉暁波さんや民主化支持をし、今の中国政府批判を行った改革派女性ジャーナリスト高瑜女史など、中国から迫害された被害者の事例を水墨画形式で86人紹介している。

 作者の在日華人画家の大観さんは、父が中国共産党に殺害されたことにより、党の支配に疑問を持った。同氏は日本の民衆に対し「どうして日本政府を批判できて、中国政府は批判できないのか。中国の恐怖が浸透してきている」と話した。また、日本全国で中国の実態について講演や展覧会を行っていきたいと意欲を示した。