同級生「誇りに思う」、故郷から真鍋さんを祝福


愛媛・四国中央でパブリックビューイング、拍手湧き起こる

同級生「誇りに思う」、故郷から真鍋さんを祝福

真鍋淑郎さんのノーベル賞授賞式のパブリックビューイングに参加した地元住民ら=7日午前、愛媛県四国中央市

 ノーベル物理学賞を受賞した米プリンストン大上席研究員、真鍋淑郎さん(90)の出身地、愛媛県四国中央市では7日早朝、授賞式のパブリックビューイング(PV)が行われ、同級生や住民らが集まって真鍋さんを祝福した。

 会場となった道の駅では、同市新宮地域の住民ら50人が静かに授賞式の様子を見守り、真鍋さんにメダルが授与されると拍手が湧き起こった。同級生の大岡武重さん(90)は「同級生でこんなに素晴らしい人が出て誇りに思う。世界トップの賞をもらうなんてすごい」と感慨深い様子。今後もし再会できるなら「淑やん、おめでとう」と声を掛けるといい、「これからも健康で研究を続けてほしい」と話した。

 新宮地域に住み、真鍋さんの小中高校の後輩という脇斗志也さん(60)は「感動した。住民としても後輩としてもうれしい」と笑顔を見せた。

 PVを主催した地元公民館館長の出水武美さん(74)は「せっかくのお祝いなので地域の方と一緒に見たかった。新宮地域の全員が喜んでいると思う」と語った。

 東京大大学院時代の後輩で、海洋研究開発機構フェローの松野太郎さんの話 先日の(受賞決定の)ニュースの時も大きな驚きと喜びだったが、こうして賞を受けられる姿を拝見すると改めてわが先輩で親しい仲間の真鍋さんがノーベル賞を受けられたのだという事実に尊敬と喜びの念がひとしおだ。