スピードスケート高木美帆、女子1500も制す
自身の持つ世界記録にあと0秒16、2ヵ月後にらみ手応え
2019年3月に世界新記録を出したリンクで、高木美は当時に匹敵する達成感を得た。女子1500メートルで自身が持つ世界記録まで、あと0秒16に迫る好記録で優勝。「ベースは少し上がっている」と手応え十分に話した。
高地にあり、空気抵抗が少ないため、好タイムが出やすい高速リンク。当然、世界記録更新を狙いたい思いもあったが、ピークを合わせるのは2カ月後の北京五輪。だから「もう1回(1分)50秒を切る」ことを主眼に置いてスタートを切った。
四つのラップタイムのうち、300~700メートルは19年の時より約0秒3遅れた。残りはより落ち幅が小さく、最後の400メートルは当時よりも速い29秒台。「マックスの攻めではなかった」という中、全体では自身2度目の1分49秒台をマークした。
前日の女子1000メートルに続き、好タイムで2冠に輝いた。高地リンク初戦をいい形で締めくくり、「さらにどうベースアップしていくか、考えるきっかけにもなった」。2季ぶりに帰ってきた思い出の地は、進化の余地を再確認した舞台になった。(ソルトレークシティー時事)