「千の風になって」作曲、新井満さんが死去


誤嚥性肺炎のため75歳で死去、「尋ね人の時間」で芥川賞

「千の風になって」作曲、新井満さんが死去

新井満さん

 ヒット曲「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家の新井満(あらい・まん、本名=みつる)さんが3日午前8時46分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため北海道函館市の病院で死去した。75歳だった。新潟市出身。葬儀は近親者で行う。喪主は妻紀子(のりこ)さん。

 上智大卒業後、1970年に入社した電通で音楽・映像プロデューサーとして活躍。勤務の傍ら小説を書き始め、87年に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、翌年には、都会に生きる現代人の孤独をテーマにした「尋ね人の時間」で芥川賞を受けた。98年の長野冬季五輪では、開閉会式のイメージ監督も務めた。