国税庁、屋久島の児童に「リモート租税教室」


「税を考える週間」に合わせ開講、霞が関から1300キロ

国税庁、屋久島の児童に「リモート租税教室」

国税庁の「リモート租税教室」に参加する屋久島町立神山小学校の6年生ら=26日、東京都千代田区

 国税庁は26日、「税を考える週間」に合わせ、鹿児島県屋久島町立神山小学校6年の児童6人に向け「リモート租税教室」を開催した。新型コロナ禍で、新たに東京・霞が関とオンラインで結ぶ方式を導入。期間中、9道県の小中計11校を対象に実施する。

 児童は1人1台ずつ配備されたタブレット端末を使い、約1300キロ離れた同庁からの講義に耳を傾けた。大川博史広報専門官が、クイズを交えながら税の仕組みや使い道などを解説。歳入の約54%が税金で賄われていることや、社会保障費に年間約36兆円が使われていることを紹介すると、チャットには「すごすぎ」「高っ」などと率直な感想が書き込まれた。

 中継で国会議事堂や周辺の様子を映すサプライズ演出もあり、参加した鎌田空芽君(12)は「税金の種類や東京のことなど、たくさん知れてうれしかった」と笑顔で話した。