JR東海など、リニア工事の安全対策を協議
トンネル崩落続発で会合、事業者ごとの取り組みが共有
リニア中央新幹線の工事現場で作業員が死傷するなどの崩落事故が相次いだことを受け、JR東海と施工会社は24日、安全推進協議会を設置し、東京都内で初会合を開いた。
JR東海の宇野護・副社長は冒頭、「(事故に対し)世の中から厳しい反応があった。協力して防止に取り組みたい」と話した。会合では、防災や事故直後の対応を想定した訓練など、事業者ごとの取り組みが共有されたという。協議会はリニア建設工事の完了まで継続される。
死傷事故は10月27日、岐阜県中津川市の瀬戸トンネルで発生。発破作業後の崩落で作業員1人が死亡、1人が重傷を負った。
JR東海は全工区の山岳トンネル工事を一時中断し安全確認を指示したが、再開後の11月8日にも長野県豊丘村のトンネルで崩落があり、1人が軽傷を負った。