ノーベル賞受賞者の赤崎勇さんをしのぶ会


青色LEDの開発に成功、天野浩さん「信念を貫く方」

ノーベル賞受賞者の赤崎勇さんをしのぶ会

ノーベル物理学賞を受賞した故赤崎勇さんをしのぶ会=22日午後、名古屋市中区

 4月に92歳で死去したノーベル物理学賞受賞者の赤崎勇さんをしのぶ会が22日、名古屋大などの共催で、名古屋市のホテルで開かれた。共同受賞した天野浩名大教授は会場で取材に応じ、「先生は信念を貫く方。(受賞理由の)青色発光ダイオード(LED)の開発も信念の強さがもたらした。一度決めたことを諦めない姿勢を教わった」と話した。

 会には研究者ら約470人が参加。松尾清一名大学長は「若手を育てる熱意や研究成果に対する高い志は、われわれの宝物。しっかりと受け継ぎたい」などと語った。

 赤崎さんは窒化ガリウムを材料に研究を重ね、1989年、青色LEDの開発に世界で初めて成功。弟子に当たる天野教授らと共に2014年のノーベル物理学賞を受賞した。