皆既に近い部分月食、観望会に親子連れの姿


国立天文台などインターネット中継も、「きれいに見えた」

皆既に近い部分月食、観望会に親子連れの姿

札幌市で観測された部分月食=19日午後、札幌市

 満月が地球の影に入り、欠けて見える部分月食が19日午後4時18分ごろから同7時47分ごろにかけて全国で起きた。午後6時3分ごろのピーク時にはほとんど欠け、皆既月食に近くなった。5月26日にあった皆既月食の際は大半の地域が悪天候だったが、今回は観察できた所が多かった。国立天文台によると、日本で起きる次の月食は来年11月8日の皆既月食。

 国立天文台などが部分月食の様子をインターネットで中継したほか、各地で観望会が開かれた。東京都府中市の郷土の森博物館では屋外に望遠鏡を設置して観望会が行われ、親子連れが月の欠けていく様子に見入った。小学1年の男の子と訪れた同市内の母親(37)は「ピーク時に曇って見えなかったのは残念だったが、その前はきれいに見えた」と話した。