航空自衛隊「ブルーインパルス」がCMに出演
ドラクエ新作の動画が話題、キャラクターを青空に描く
航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が出演した人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のCM動画が注目を集めている。スライムなどゲームキャラクターを青空に次々と描く内容で、11日にインターネット上で公開され、1000万回以上再生された。
実際はCG(コンピューターグラフィックス)だが、リアルな出来栄えに、「すごい操縦技術」「五輪でこれを見たかった」など、実写と勘違いした驚嘆のコメントも並ぶ。空自幹部は「国民の皆さまに夢と感動、笑顔を届けることがブルーインパルスの役割。喜んでいただけたなら幸いだ」と話している。
空自によると、ブルーインパルスがコマーシャルに登場するのは、1996年の化粧品会社のテレビCM以来。今回は「空を舞台にしたドラクエ新作のイメージにぴったり」と制作会社側から協力依頼があったといい、映像素材を無償提供した。
これまでも五輪マークやハートを大空に描いてきたブルーインパルス。CGの実現可能性について、パイロット出身の空自トップ井筒俊司航空幕僚長は11日の記者会見で、かなり厳しいとした上で「水平面でスライムの形を描くことはできるが、目の点をどう打つか。できそうでも非常にテクニックが難しい」と私見を披露した。本物が描かれる日は来るか。