監督で「新庄劇場」第2章、就任会見で抱負


託された勝利とサービス、横一線からのスタートを強調

監督で「新庄劇場」第2章、就任会見で抱負

就任会見する日本ハムの新庄剛志新監督=4日、札幌市

 新庄新監督は大きな襟を立てた白いシャツに、ワインレッドのジャケットを羽織る派手ないでたちで就任会見に臨んだ。抜群の実績と人気を併せ持つ新指揮官に託されたのは、「勝利」と「ファンサービス」の二つ。新たな船出に「新庄剛志らしく、どんどん突き進んでいきたい」と決意を込めた。

 型破りなパフォーマンスに注目が集まりがちだが、球団はその裏にある戦略的な一面を評価している。2004年の日本ハム入団時に「チームを日本一にする」と宣言し、その言葉通り、06年に中心選手として44年ぶりの栄冠に貢献。川村球団社長は「それを有言実行するために綿密な戦略を立て、陰での努力を惜しまない方だということは当時を知る者の共通認識」と語る。

 チームには激しい競争を促すことを表明。「僕が監督になって、全選手が今年のドラフトで入団したと思っている。今はレギュラーなんて一人も決まっていない」。横一線からのスタートを強調した。

 現役時代に披露した札幌ドームの天井からゴンドラに乗ってグラウンドに下りるパフォーマンスを、選手とともに行うプランも明かした。「一人ひとりの笑顔を少しずつ増やしていけたらいい」。かつて北海道を沸かせた「新庄劇場」が再び幕を開ける。