皇居で文化勲章親授式、長嶋さん「もっと頑張る」
受章者9人のうち6人が出席、天皇陛下から勲章
文化の日の3日、皇居・宮殿で文化勲章親授式が行われた。受章者9人のうちプロ野球巨人元監督の長嶋茂雄さん(85)や歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(79)=本名寺嶋秀幸=ら6人が出席し、天皇陛下が勲章を手渡された。
他の受章者は、短歌の岡野弘彦さん(97)、文化人類学の川田順造さん(87)、洋画の絹谷幸二さん(78)、数学の森重文さん(70)。
ノーベル物理学賞受賞が決まった米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎さん(90)と分子生物学の岡崎恒子さん(88)は欠席した。
バレエの牧阿佐美さん=本名福田阿佐美=は、10月20日に87歳で亡くなったが、生前に受章の内諾を得ていた。
陛下は受章者に「長年努力を重ね、大きな業績を収め、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とお祝いを述べられた。その後、一人一人に寄って言葉を交わされた。
式後には受章者4人が記者会見した。皇室の方々の短歌の相談役を長年務めた岡野さんは、思いを短歌で披露し「本当にありがたいことだ」と喜んだ。
会見を欠席した長嶋さんは「より一層野球界のために、もっと一生懸命頑張っていきたい」とコメントを出した。
新型コロナウイルス感染症対策のため、昨年に続き天皇、皇后両陛下が皇居に受章者らを招く茶会は開催されない。