星出さんがISSで会見「残りの任務も全力で」


船長を5カ月間務める、船外活動時間は日本人飛行士最長

星出さんがISSで会見「残りの任務も全力で」

国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で行われた記者会見で、手を振る星出彰彦さん=28日夜(JAXA提供)

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士、星出彰彦さん(52)が28日、記者会見した。約半年間の任務が終わりに近づき、「名残惜しい気もするが、次に確実につなげられるよう、残りのミッションも全力でこなしたい」と話した。

 日本人2人目となるISS船長を今月上旬までの約5カ月間務めた星出さん。7月にロシアの実験棟がドッキングした際、エンジンの誤噴射でISSの姿勢が一時乱れるトラブルが起きたが、「想定した訓練を受けており、チームのそれぞれが自分の持ち場を認識しててきぱきと動いた」と振り返った。

 さまざまな科学実験をこなしつつ、9月には自身4回目の船外活動も実施。船外活動時間は通算28時間17分と日本人飛行士の最長記録を更新した。星出さんは「これからの日本人飛行士が記録を破ってくれれば」と期待を口にした。